2017年09月14日

タイムマシンこれがボサノヴァ第5回 1999年9月9日『ヴィニシウスについて』

18年前の今頃、こんなことを書いていました。そういえばこの頃何度かDJをしてたんですね。

---------------------------------------------

この記事はヒガシノリュウイチロウのHP『これがボサノヴァ』に以前掲載していたものです。

タイムマシンこれがボサノヴァについて
http://samba03.sblo.jp/article/180664867.html

第5回1999年9月9日『ヴィニシウスについて』
(以下再掲載文です。)

そうこうするうちにまた一ケ月以上経ってしまいました。この間に僕も参加するイベント「アロ、アロ、ブラジル!」の詳細も決まってきて期待も高まる半面、DJなんてはじめてなので焦りまくっています。このHPで紹介しているような純ボサノヴァをかけようと思っていますので、みなさんぜひお越しください。
 
さて最近の僕のリスニング傾向なのですが、なぜかヴィニシウス・ヂ・モラエスに興味が沸いてきています。ボサノヴァ聴き初めのころは「ああ、イパネマの娘を作詞した博識なおじさんね。」みたいなとらえかたで、音楽的には注目してなかったのだけど、最近「実はヴィニシウスこそがボサノヴァなのでは?」と思うようになってきました。

はっきり言って音楽的には素人同然なのですが「この程度の歌唱力でいいのなら私にも出来る。」と思わせるところが実にパンク的でいいのです。ヴィニシウスは数か国語を話せて、しかも各国の詩を原語で読んでいたというほどの超インテリなわけですが、そんなことが自分と接する人達に重荷にならないよう、常に気をつかっていたそうです。

そうとうな呑んだくれで、よれよれのところもカッコイイな。おじいちゃんになった頃の映像なんか見るとヒッピーの教祖のようでもあります。(勝新に似ているという説在り。)

●ヴィニシウス・ヂ・モラエス「エン・ラ・フサ」



ヴィニシウスって結構たくさんアルバム出しているのだけど、今回はこのアルゼンチンでの録音を紹介いたします。

女性ヴォーカリスト、マリア・クレウザと、ギター/ヴォーカルのトッキーニョとの共演盤ですが、ライヴのようなそうでないような…。

どちらにせよ、演奏はのりにのってて素晴らしいです。70年代前半の録音ですが、このころにはヴィニシウスも歌い慣れてきて安定度の高い歌いっぷり。曲目も「フェリシダージ」「ビリンバウ」「イパネマの娘」「ミンニャ・ナモラーダ」等、ボサノヴァ・ファンにお馴染みのものが中心なので、ヴィニシウス初心者にもとっつきやすいのでは。

若き日のマリア・クレウザの可憐な歌声、トッキーニョのタイトなギターも楽しい演奏を盛り上げています。ヴィニシウスお得意の「語り」も存分に楽しめますよ。(言葉がわかったらなぁ…。)

2017年08月31日

タイムマシンこれがボサノヴァ第4回 2000年6月29日『イパネマの娘』

一昨日お店用にMacBook Airの11インチを中古で購入したのですが、2000年に自分の書いた文章を読んでみたら17年前のコンピューター事情がわかり現在との違いが面白かったです。

当時ハードディスクを買いに行こうとしていたらしく、その買おうとしていた容量が2GBだと。今や2GBのハードディスクなんて買おうとしても買えません(笑)

ということでちょっと面白かったのでこの回を再掲載してみます。

---------------------------------------------

この記事はヒガシノリュウイチロウのHP『これがボサノヴァ』に以前掲載していたものです。

タイムマシンこれがボサノヴァについて
http://samba03.sblo.jp/article/180664867.html

第4回2000年6月29日『イパネマの娘』
(以下再掲載文です。)

4月から通っていた上智大学のポルトガル語講座(初級)は残念ながら先日終ってしまいました、今後は当分独学でいくしかないんですがぜんぜん「話せる」というレベルではないんですよね。でもまあ、3ケ月前よりかは少しは歌詞も聞こえてくるようになってきました。しかしなんでポルトガル語ってこんなに動詞の活用がたくさんあるのでしょうね…。

そうそうこのまえ自宅のMACの存命を計るためCDRとHDを買ってしまいました。久々にパソコンショップを覗いてびっくりだったのはHDの安さです。改造して内蔵に2Gくらいのを買おうと思っていたのですが、古い機種なので大きなHDは電源的に無理そうで外付けにしたら、なんと13Gで2万円以下でした。

こんなにあったらHDレコーディングできまくりです。いままであんまり使ってなかった「ロジック・オーディオ・シルヴァー」というHDレコーディングソフトをたち上げてCDの曲を録音。タイムマシーン機能で速度を落としてジョアンのギターをコピーしたりエリスの歌詞を聴き取ったりして遊んでいます。

CDRの方もけっこう便利で、自分の練習したい曲のコンピレーションを作ったりしてます。でも僕のMACが古いせいかあんまり早い速度では焼けず、結構手間かかる割に失敗することもありちゃんと焼けるかどうかは「時の運」的なところがありますねぇ、困ったことに。




オリジナル・サウンド・トラック/イパネマの娘

6月28日に国内盤で、ブラジル音楽ファンにはたまらない10タイトルが発売されたのは御存じでしょうか。さっそくそのなかの一枚を購入してまいりました。

一曲目がエリスとシコ・ブアルキによる「ノイチ・ドス・マスカラードス」というのを見て反射的にレジに持っていってしまいましたがこれは当たりでした。

この曲の他にもナラやタンバ・トリオ、ヴィニシウスにバーデン、クアルテート・エン・シーにデオダート、もちろん総指揮のジョビンまで。他で聴くことの出来ないヴァージョンばかりの「驚き」の世界初CD化。

ボサノヴァ・ビギナー向けってわけではないけどボサノヴァ・ファンは必聴ですね。サントラっていってもこんな映画が在ったこと自体あまり知らなかったし今後も見れる可能性はかなり低そうですが、このゴージャスな内容であればCDだけでも大満足です。

しかもよく見ると解説はウイリーさんではありませんか。いつもながらの的確な文章で非常に細かくアルバムの内容を説明してくれています。

さてこのシリーズは他にもレアなアルバムが目白押しなのですが僕のお薦めはなんといってもナラ・レオンの「5月の風」です。

これは僕は昔の国内盤LPで持っているのですが内容は保証いたします。冒頭にも書いた「ノイチ・ドス・マスカラードス」のジルベルト・ジルとのデュエット・ヴァージョン他、シコ・ブアルキの曲を中心とした渋いアルバムでブラジル盤LPだと平気でウン万円していました。

国内盤っていってもいつ廃盤や生産中止になってしまうかわかりませんから買えるうちに買っておきましょうね。

2017年08月23日

タイムマシンこれがボサノヴァ第3回 2001年8月21日マルコス・ヴァーリ『プレヴィザォン・ド・テンポ』

このコーナーも3回目となりましたが、なるべく現在の季節と合わせた方がいいかなと思い、16年前の8月21日にタイムトリップしていただくことにします。

ということで、今回はマルコス・ヴァーリ『プレヴィザォン・ド・テンポ』。27日の僕のライブでこのアルバムから「フラメンゴ・アテ・モヘール(死ぬまでフラメンゴ)」を演奏する予定です!

8月27日(日)ノースマリンドライブでライブします。

---------------------------------------------

この記事はヒガシノリュウイチロウのHP『これがボサノヴァ』に以前掲載していたものです。

タイムマシンこれがボサノヴァについて
http://samba03.sblo.jp/article/180664867.html

第3回2001年8月21日マルコス・ヴァーリ『プレヴィザォン・ド・テンポ』
(以下再掲載文です。)

最近自分のライヴの話題ばかりでしたのでブラジルネタをひとつ。

今月末に今まで入手困難だったマルコス・ヴァーリのアルバムが再発されます。まず今月4タイトルが出るのですが、このなかで要注目なのが写真の水中ジャケ『プレヴィザォン・ド・テンポ』です。

とにかくこのアルバムは最高。特に有名曲が入っているわけではないのですが、アルバム全体を流れる浮遊感覚が素晴らしい。先日来日したアジムスのグニャグニャシンセ+グルーヴィーサウンドのバッキングが、脳みそをぐにょぐにょにマッサージしてくれます。

さらに今度の再発はすべて解説+歌詞・対訳付き。今まであまり知ることの無かったパウロ・セルジオ・ヴァーリの歌詞があまりにもロックしていてカッコイイ!

1曲目の『死ぬまでフラメンゴ』という歌詞の中にはジョビンの『3月の水』からの引用があるのですが、このアルバムが出た時点での『3月の水』の知名度は今ほどではなかったと思うので、彼の先見性は鋭すぎるのではないでしょうか。こんなアルバムが国内盤で出るなんて日本に生まれてよかった。
(『死ぬまでフラメンゴ』の歌詞を読んでね)

2017年08月18日

タイムマシンこれがボサノヴァ第2回 1999年3月9日『サラヴァ』

この記事はヒガシノリュウイチロウのHP『これがボサノヴァ』に以前掲載していたものです。

タイムマシンこれがボサノヴァについて
http://samba03.sblo.jp/article/180664867.html

第2回 1999年3月9日『サラヴァ』
(以下再掲載文です。)

ブラジル音楽ファン必見の素晴らしいヴィデオを紹介するの忘れてた。タイトルは「サラヴァ」。フランス映画「男と女」で印象的な役を演じたピエール・バルーが1969年にブラジルに渡り撮った記録映画。ヴィデオ化されているのでとりあえず見てください。

僕が一番好きなのは名サンバ歌手/ソングライターのパウリーニョ・ダ・ヴィオラが出てくるシーン。ピエール・バルーのリクエストに答え屋外の食堂みたいな所でパウリーニョが飲み食いしながら次から次へとギターを弾き歌を歌うと、回りの人達がいっしょに歌うんです。もう最高!!。生活と音楽が密着しています。それも素晴らしい音楽が。

その他若き日のバーデン・パウエルやマリア・ベターニア、伝説的なショーロの巨人ピシンギーニャなど全編宝石のような映像が詰まっています。これを見て何も感じないようならブラジル音楽にのめり込むことは出来ません!と言い切ってしまうほど素晴らしいヴィデオなんです。廃盤にならないうちに買っておきましょうね。

2017年08月15日

『タイムマシンこれがボサノヴァ』を始めます。第1回は1998年12月23日『プレンダ・ミーニャ』

古くからのお知り合いの方はご存知かと思いますが、僕は1998年に『これがボサノヴァ』というボサノヴァ解説サイトを解説し、現在も下記アドレスに存在しております。

http://novabossanova.com/

しかしながら最近は他のジャンルの音楽を聴くのに忙しくなってしまい全く更新できておりません。すいません!

それで最近ハードディスクで探しものをしていたらこのサイトの元データが出てきました。

基本的に今アップしているのと同じなんですが、削除してしまってるものもあるんですね。

それはこのサイトで音楽や映画などの感想を書いていた今でいうブログ的なコーナーです。

それらは時期によってタイトルが異なっていて『最近のお気に入り』『全方位レビュー』『週刊恵比寿だより』というものですが、基本的に当時興味があったものを書いているので特に大きな違いはありません。最後のは当時恵比寿のCD販売ショップで働いていたのでそういうタイトルになっています。

だいたい1998年から2004年くらいのもので、今読むと恥ずかしいものもあるんですけど、当時自分がどんなものを観たり聴いたりしていたのかをあらためて読むのは自分でも楽しいので、ここで抜粋して再掲載していこうと思います。

それでは第1回は1998年12月23日の『プレンダ・ミーニャ』から。(以下再掲載文です。)



 カエターノ・ヴェローゾの最新ライヴ・アルバム「プレンダ・ミーニャ」を買ってきて今聴いています。サントラ「チエタ・ド・アグレスチ」や前作「リーブロ」の特長でもあったバイーアのストリート・パーカッション&ジャキス・モレレンバウンのオーケストレーションをライヴで再現した素晴らしい出来栄え。しかも「テハ」や「オダーラ」といった自身の過去の名曲そしてジョビンの「メディテーション」までを同じコンセプトで演奏しています。昨年の日本公演でのシンプルなセットも良かったのですが、こんなライヴを聴かせられるとこのセットでのライヴをぜひ見たくなってくるではないですか。声も若々しくとても50代後半に差しかかったシンガーとは思えないです。世界的に見てもこの歳でいまだに完成度を増しながら新しいものを産み出し続けているアーティストは他に見当たらない。どこまですごい人なのでしょう、カエターノという人は。