2018年09月29日

近頃話題の激安ギターを買ってみました。

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近頃局所的に激安ギターが盛り上がっているのはご存知でしょうか。

安ギターといってもアコギではなくエレキ。

安い初心者用のギターというのは僕が中学生くらいの頃から通販で1万円くらいで売られていました。

中学校の同級生がその通販の1万円くらいのを持ってて、弾かせてもらったことがあるのですが初心者にもわかるくらいとても作りが悪く、形もオリジナルなデザインで全くかっこよくなかったです(笑)

あれから40年くらい経ちましたが、今も通販を中心に1万円くらいのエレキギターが売られています。

40年経とうが何しようが1万円のギターはどうせそれなりのモノでしょというのが、普通の感想だと思いますし僕もそう思ってました。

でも、その最近の激安ギターについて真面目に語り合っている人たちがいて、案外使えるというのがその人達の意見なのです。

そりゃ付いているパーツは最低限のものだし、高級ギターのような弾き心地なんてあるわけはないけどそう悪くはないと。

ということですごく気になっていたので、リサイクルショップで中古を見つけたので買ってみました。

それが冒頭写真のセルダーのストラトタイプのギターです。3,800円でした(笑)

色からして多分、女の子がちょっとエレキ弾いてみたくて買ったけど、難しいからやーめた!って早々に売ってしまったという感じがしてくるギターです。

ほとんど弾かれていないというか、ピックガードに付いてる養生ビニールも剥がされていませんでした(笑)

(実は同じ日に9月初頭に買ったG&Lのピックガードにビニールが付いていることに気づいて剥がしたところなので、1日に2枚もストラトのビニールを剥がすというレアな体験をしました)

というわけで早速色々いじってみると、案の定オクターブチューニングもされていなかったので調整してみました。

それで、弾いてみた感想ですが、やはり思ったほど悪くないんです。

よく安いギターはフレットのバリがとってなくて手が痛いという意見がありますが、そんなことはありませんし、スイッチやボリュームもスムーズに動きます。

糸巻きはちょっと動きがスムーズじゃないけど、まあ使えなくはないです。

出てくる音はさすがにちょっと細い気がしますが、家で運指練習するくらいなら全く大丈夫。

安ギター通の人たちに言わせると、ここ10年くらいで驚くほど安ギターのクォリティが上がったとのこと。

まだ買ったばかりでそんなに弾き込んでいないので今後ネックが反ったり断線したりするかもしれないけど、とりあえず今のところは大丈夫。

いやーちょっと驚きましたよ。最近の激安ギター恐るべし。

(ちなみに安ギターのブランドはこのセルダー以外にも、フォトジェニック、ブリッツ、レジェンド、プレイテック等色々あってどれもそれなりに使えるとのことです)

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2018年09月10日

ムスタング、プチ分解。

ムスタングの弦を交換したので、ついでにピックガードを外して中を覗いてみました。

ただ見ているだけでは何がどうなっているのかわからないので、先日買った『ムスタング・オーソリティ』という本を見ながら色々確認してみました。

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これがブリッジ。けっこう錆びてます。

サドルはクロームに対して錆びに弱いニッケルを使っているからとのこと。実はムスタングには本来ブリッジカバーが付いていて、じかに触れることはないサドルはニッケルにしていたのだけど、実際はカバーをして弾くプレイヤーがほとんどいなかったため錆びているものが多いらしいです。

僕のムスタングにもカバーは付属していませんでした。というかカバーの付いてるムスタングってほとんど見ませんよね。

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ブリッジ自体はクロームメッキなのであまり錆びてません。

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これがレオ・フェンダーがムスタングのために開発したダイナミック・ヴィブラート。

PAT.PEND.は特許出願中だけど、特許が認可されるのは1966年3月22日で66年後期からはここにパテントナンバーが記されるとのこと。

ということでこのムスタングは66年の早い時期のものなのかなと思ったのですが…。

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ピックガードを開けたところ。

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フロント・ピックアップ裏に製造日が書かれています。これは1966年10月7日とのこと。

あれ、これを見ると66年前期製じゃないのかな。ビブラートだけ少し前の在庫を付けたのかなと想像が膨らみます。

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リア側のピックアップは1966年10月20日。

フェンダーのピックアップ職人にアビゲイル・イバラという女性がいて、彼女のサインが入ったピックアップが高値で取り引きされているらしいのですが、これはそれではなさそうですね。別に売るつもりは無いのでどうでもいいのですが。

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ピックアップ・セレクター裏側。何がなんだかわかりません(笑)

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ボディに刻印されたこのLSという文字には何の意味があるのでしょうか。

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ネックは外していませんのでネックデイトはわかりません。

ピックアップの下にはブラス製のシールドが敷かれています。

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ピックアップ・セレクターの下には、上からの圧力を防ぐためにスポンジが貼られているのですが経年変化でこのようにスポンジの原型をとどめていない物体が張り付いています(笑)

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ピックアップ・セレクター別方向。

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コントロール・キャビティーの下にもブラス製シールド。

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トーン用コンデンサーはBestran Corporation製(Dilectronブランド)の0.05μファラッド/50V耐圧セラミック・コンデンサが使われています。ムスタング・オーソリティからの受け売りなので、どういう意味があるのか全くわかりません(笑)

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ボリュームポットはStackpole製。ポットデイトは304-6631。304はStackpoleのブランドコード、6631は1966年第31週(8月)の製造とのこと。これもムスタング・オーソリティの受け売り。

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トーンポットのデイトは304-6618。1966年18週(5月)製ですね。ボリュームと製造月にけっこう開きがある。

ということで今回プチ分解してみたことで僕のムスタングはピックアップのデイトから少なくとも1966年の10月20日以降の製造ということがわかりました。

ネックデイトも見ないと何とも言えませんがネックを外して調子悪くなるのは嫌なので、そちらの確認はまたの機会ということで。

最後に『ムスタング・オーソリティー』という本は本当に買って良かったです。こんなに詳しくムスタングの内部構造のことが載っている本は他にはありません。今回もっとエレキギターの構造を勉強しなければいけないなと思いました。

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2018年09月07日

ムスタング vs ストラト 聴き比べ

ストラトタイプのギターを買ったので、以前から気になっていたムスタングとストラトのサウンドの違いを調べてみました。

今年5月に買った1966年製のフェンダー・ムスタングがとても気に入ってるのですが、ムスタングの紹介記事などを読むと、ストラトやテレキャスターと比べるとサウンドがチープという紹介をされており、本当のところはどうなんだろうと気になっていました。

楽器屋さんでストラトを試奏させてもらっても、ネックのスケールが違うのは感じるけどアンプなどが違うのでサウンドの微妙な違いまではわからなかったのです。

ということでこれはストラトを買うしかないと思い、厳密にいうとストラトではないですがG&Lのストラトモデルを購入した次第です。

聴き比べる方法としてはMacのLogicにまずムスタングの各ピックアップポジションの音を録音。それを片チャンネルに寄せて今度はそれを聴きながらストラトで似たようなフレーズを録音しました。

録音した音を左右に振り切って、チャンネルEQのアナライザーでビジュアル的にも見えるようにしてみました。

録音された音の流れは以下になります。(ハーモニクスが入ったところで切り替わります)

ムスタング(右チャンネル)
リア → リア+フロント → フロント → リア+フロントのフェイズアウト

ストラト(左チャンネル)
リア → リア+センター → フロント → センター+フロント → センター



上記動画が結果なのですが、自分的にはムスタングが特別チープには思えませんでした。

録音された音量レベルを見ても、アナライザーの山を見てもとても似ているとさえ思います。

これってとても凄いことなのではないでしょうか。

両方レオ・フェンダーが設計して作られたギターとはいえ、製作年は50年違う上にメーカーも工場も違うし、パーツもギター自体の材質も違うんです。

それなのに微妙な違いがあるとはいえ、両方フェンダーとしか言いようのないあの独特のサウンドが鳴るんですよ。

レオ・フェンダーの設計したギターがいかにオリジナルなサウンドを持っているかというのを目の当たりにしました。

レオ・フェンダーが作ったこの2本のギターは今後も大事に弾いていきたいと思います。

もちろん去年手に入れた1966年の赤いカジノも大好きなんですけどね!

使用機材

ギター
フェンダー・ムスタング
G&L レガシー・トリビュート

エフェクター
ZOOM G3Xn (アンプモデリング:UK30A)

オーディオインターフェイス
TASCAM US-322

DAW
Logic Pro X
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2018年09月05日

また赤いギターを買ってしまいました!

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また赤いギターを買ってしまいました。

去年のカジノ、今年5月のムスタングと続けざまに赤だったのにまたも赤。

ムスタングでフェンダーのサウンドに惚れてしまい、そうなってくるとやはりストラトキャスターも弾きたくなってしまったのです。

実は高校1年の時に初めて買ってもらったエレキギターがAria Pro II のディマジオピックアップ付きストラトでした。

でも当時はエレキをそれしか弾いたことがなく、フェンダーサウンドの魅力というのがいまいちよくわかりませんでした。(Aria Pro II はコピーモデルですがサウンドはちゃんとフェンダーしてたと思います)

若者は音を激しく歪ませたいのでハムバッキングの方が良かったかなと思っていたような。(その後ハムバッキングがついたイバニーズを買いました。当時はアイバニーズではなくイバニーズと言ってました。)

あれから30年以上経ってまたストラトを弾いてみたくなったのですけど、ストラトの50〜60年代のビンテージは軽く100万円を超えていて買えそうにありません。

というわけで80年代のフェンダージャパンに的を絞って色々探していたのですが、近頃は日本製の80年代のギターもビンテージ価格になっておりどうも買おうと思うものが見つかりませんでした。

フェンダーメキシコの中古や現行のフェンダージャパンを楽器屋さんで試奏させてもらったりしたけど、そちらもしっくりこない。

そんな時ふらっと入った楽器屋の店頭に今回買ったG&Lが店頭特価で飾られていました。

G&Lはフェンダーの創始者レオ・フェンダー氏がフェンダー創設メンバーだったジョージ・フラートン氏と共に設立したブランド。

http://www.glguitars.jp/aboutgl.html

つまりフェンダー直系のギターなんですね。今回買ったのはインドネシア製の廉価版だけど流石にしっかり作られています。

というわけでまた赤いギターを購入してしまうことになったのでした。

ここまで来るとギャス(G.A.S.=ギター取得症候群)の疑いが濃くなってきてます(笑)
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2018年05月03日

ムスタング買いました!

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前回の投稿から随分時間が経ってしまいましたが皆さんお元気ですか。

僕は昨日新しいギターを買ったのでここに記しておこうと思い久々にブログ更新しています。

昨年5月に1966年製エピフォン・カジノの赤色を買ったのですが、昨日新たに1966年製フェンダー・ムスタングの赤色を買ってしまいました。

何でしょう。5月になると1966年製の赤いビンテージ・ギターを手に入れる運命なんでしょうか(笑)

ノラ・ジョーンズが弾いているのを見てからずっとムスタングが欲しかったのだけど、色までノラと同じムスタングを買ってしまいました。



ノラのは1964年製ということなんですけどね。

とはいえ初めて買ったフェンダーのギターにテンション上がってます!

先ほどからざっくりカジノと弾き比べてみたんですけど、カジノで出せないフェイズアウトサウンドが面白いと感じました。

ダイナミックビブラートもすごくよく効くのでもっと弾き込んで慣れていきたいと思います。

あとムスタングはショートスケールということでカジノと比べると違和感あるかなと少し心配でしたが、カジノはミディアムスケールなのでほとんど違和感なくて安心しました。

ということで昨年から欲しかったギターがやっと手に入ったので嬉しくて久々に投稿してしまいました(笑)
posted by sonho70 at 15:59| Comment(0) | ギター

2017年09月22日

ジョージ・ハリスンのレスポール「ルーシー」

6月に買ったビートルズの楽器について書かれた本『Beatles gear 写真でたどるビートルズと楽器・機材の物語1956~1970』をやっと読み終わりました。

大きくて重いため家でしか読めないので、少しずつ読んで3ヶ月以上かかりましたがとても面白かったです。

この本を読み終わる頃に次に読もうと思って『ビンテージ・ギターをビジネスにした男 ノーマン・ハリス自伝』を購入していました。

それで、ビートルズの本の最後2ページに差し掛かった時、なんと新しく買った本の著者ノーム・ハリス(ノーマン・ハリス)が出てきたので驚きました。

その章の名前は「失われたレスポール」

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ビートルズの「レヴォリューション」のプロモビデオでジョージが弾いている赤いレスポール「ルーシー」のお話です。

ルーシーは1968年にエリック・クラプトンからプレゼントされたものですが、クラプトンの手に渡る前にも複数のミュージシャンが所有していたギターです。

元々1957年製のゴールドトップだったこのレスポールはラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンのものでした。

それをスティーリー・ダン等の仕事で有名なリック・デリンジャーが入手しましたが、ボロボロだったためギブソンのカラマズー工場で赤色に塗り直してもらったそうです。

カラマズー工場で再塗装したとのことだから、きっと同じ工場で作られた僕のカジノの赤色と同じ塗料を使ったのかなと想像してしまいます。

しかし、リック・デリンジャーはなぜか再塗装後弾きにくくなったと感じ、ニューヨークの楽器屋で他の楽器とトレードしてしまったそうです。

そしてその楽器屋でエリック・クラプトンは後に「ルーシー」と名付けられるこのレスポールを買い、ジョージにプレゼントしました。

後にクラプトンはホワイトアルバムの録音にジョージに呼ばれ、このルーシーで「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のソロを弾きます。

この時点でかなりの伝説をまとったルーシーですが、1970年代前半に何者かによって盗まれてしまいます。

盗人はハリウッドの楽器屋にルーシーを売ったらしいのですが、そこで売られている時にメキシコ人のミュージシャンがそれを購入しました。

その直後店はそのギターが盗品リストに載っていることを知り、購入したメキシコ人と交渉をはじめたそうです。

しかしメキシコ人は交渉に応じずメキシコに帰ってしまい、後に交換条件として1958年製のサンバースト・レスポールを要求してきます。

そこで登場するのが『ビンテージ・ギターをビジネスにした男 ノーマン・ハリス自伝』の著者ノーム・ハリス。

そして無事にノーム・ハリスのおかげでジョージの元にルーシーは戻り、ジョージは亡くなるまで“彼女”と一緒に過ごしました。そして今もジョージのエステートが保管しているそうです。

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まあ、ギターをテーマにした本なのでどこかに同じ話題が出てきてもおかしくないのですけど、ちょうど読んでいる本の終わりが次の本につながっていくのは僕にとって面白い偶然でした。

しかしジョージって本当にギターが好きだったんですね。ジョージのギターへの愛をひしひしと感じるエピソードでした。



posted by sonho70 at 13:17| Comment(0) | ギター

2017年09月11日

昔のフェンダーの広告はおしゃれ。

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イラストを描くためにPinterestを中心にインターネットで画像を集めているんですけど昔のフェンダーの広告がとてもおしゃれなことに気づきました。

もちろん当時の他のメーカーの広告もたくさん見つかるんですが、フェンダーのが群を抜いてカッコいいんです。

ギター自体もギブソンに比べてフェンダーは独創的で従来の楽器にとらわれないところがありますが、広告にもその違いが出ていて、ギブソンのは質実剛健で真面目な感じ。

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対してフェンダーはイメージ戦略が巧妙で今見てもおしゃれなんです。

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フェンダーのギターデザインってミッドセンチュリーモダンなんですよね。



こういう写真を色々見ていて気づいたんですが、以前買ったこの本『VINTAGE GUITAR CAFE』の表紙デザインは以下のフェンダーのカタログからインスパイアされたものだったんですね。

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2017年08月16日

ジョン・レノンのVOXパイソンストラップ

新しいギターを買ったし、新しいストラップを買ってみようかなと考えていた時、気になったものがありました。

それはVOXのパイソンストラップ。

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この写真でジョンが使ってるストラップがパイソンストラップです。

ビートルズが世界制覇していた頃、楽器メーカーはなんとかして自社の製品をビートルズに使ってもらおうとしていたのですが、VOXはアンプのみならずストラップまでビートルズに提供しました。それがパイソンストラップです。

パイソンとはニシキヘビのことで、ジョン・レノン自身が蛇の鱗付きのヘビ革ストラップを希望したところ、VOXはそれを金属で表現して制作したとのこと。今見てもカッコいいですよね。

それで僕も買ってみようかなと調べたところ、まず値段が高い。そして使っている人によると、重く、しかも金属が徐々に曇ってくるとのこと。

ということで購入は躊躇しているんですけど気になっているストラップです。



パイソンストラップのことは今読んでいるこの本に載ってます。



でもやっぱり欲しいなぁ(笑)
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2017年08月11日

Epiphone Casino 1966 改造記 #8 謎のビビり

数日前、いつも通りカジノの弦を弾いたらどこからか謎のビビり音が。

うわー、また来たかと思い色々調べてみました。

まず疑わしいのは先日交換したブリッジ。オリジナルのABR-1より支柱を通す穴が大きめだったからそこがガタついているのかと思い、試しにガタつかないよう小さく切った紙を挟んでみました。

全部セッティングして弾いてみたらまだやはりビビり音が。ということは原因ブリッジではない。

ちなみに紙を一枚挟んだだけでサウンドはちょっとこもった感じに変わりました。薄い紙一枚でこれだけ変わるというのはちょっと勉強になります。ブリッジのコマを金属からプラスチックに変えるという改造がありますが、あれも結構サウンドが変わるんじゃないかと想像できます。

それでまた耳をギターに近づけて色々探った結果、わかりました。ビビりはどうもピックアップから出ているようです。

日本製カジノの方も以前ピックアップからのノイズに悩まされリペアに出したのですけど、その時はピックアップのハンダが取れて共振していたとのこと。フルアコ構造で振動が大きいカジノではよくあるトラブルらしいのですが、今回もこれだったら面倒だなと暗い気分に。

思い当たるのは、先日弦を交換する時にピックアップを外してみたのでネジが緩んでいるのではないかということ。木ネジはあまり力を入れるとねじ切ってしまうのでちょっと控えめにしてたのが共振の原因かと。

ということで慎重に増し締めしてみたら治りました。あー良かった。
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2017年08月03日

エピフォン・カジノとは

エピフォン・カジノについて色々書いてきましたが、考えてみれば知らない人にとっては「一体どんなギターなんだ?」という感じかもしれないので、このギターを僕なりに解説してみたいと思います。

エピフォンというメーカーについて。

現在楽器屋に行くとエピフォンはギブソンの廉価版ブランドのようになっていて、とても安価なレス・ポールやSG等が売られていますが、元々は別のライバルメーカーでした。

1957年にエピフォンはギブソンに買収され、1970年までギブソンのカラマズー工場でエピフォン製品が作られることになります。つまりこの時代のエピフォンはギブソンと同じ材料が使われ同じ職人が作っていたので同等のクォリティを持っていたと言えます。例えばエピフォン・カジノとギブソンES-330はヘッドとピックガードの形状、指板のポジション・マークが違うくらいでほぼ同じギターです。

カジノは前述のようにギブソンのESシリーズ(エレクトリック・スパニッシュ・シリーズ)ES-330のエピフォン版ですが、ビートルズが使用したことで圧倒的にES-330より知名度が高いです。

ビートルズはポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスンの3人が所有し中期から後期のライブやレコーディングにカジノを多用したので、ビートルズ・サウンドを語る上でリッケンバッカーと並んで重要なギターと言えるでしょう。

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1966年の武道館ライブの写真を見てもジョンとジョージがカジノを弾いていますね。

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ポールは現在もステージでビートルズ時代に手に入れたカジノを使っていますし「もし、エレキギターを1本選ばなければいけないとしたら、これになるよ、最も好きなエレキギターだね」と語っています。

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他にもストーンズ初期のキース・リチャーズやキンクスのデイヴ・デイヴィスが弾いていますし、近年のポール・ウェラーもトレード・マークのように使い続けています。

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カジノの最も大きな特徴は薄いボディーながらフルアコースティック構造になっている事。外見はES-335と似ているけれど、335は中にセンターブロックと呼ばれる木材が通っているのに対して、カジノにはそれがなく全体が空洞になっています。

フルアコースティックでよく振動するボディだから生っぽい音がするのかというとそういう事はなく、ギブソンの定番シングルコイルピックアップP-90が生み出すサウンドは結構ワイルド。60年代ブリティッシュ・ビートの歯切れの良いカッティングにピッタリなサウンドを作り出せます。

そんな独特のサウンドを持つカジノですが1970年代以降の音楽、特にロックではよりハードなディストーション・サウンドが好まれるようになり、構造上フィードバックしやすいカジノは次第に使われなくなっていきました。ルックス的にもハードロック等に向かないというのもあったかもしれません。

しかしながら今もカジノは作られていますし、大き目の楽器店に行けば必ず在庫されています。主にビートルズの影響と思われますがレスポールやストラトなどに次ぐ定番の人気ギターなんですね。アメリカ、日本、韓国、中国と製造拠点は変わったものの廃番にならずにずっと作り続けられている事実がカジノの人気を証明していると言えるでしょう。

最後にカジノ豆知識をひとつ。

楽器屋にカジノを見に行けば必ずナチュラル・フィニッシュのカジノが置いてあると思いますし、実際人気のあるカラーだと思います。

しかし実はこの色は最初からエピフォンが作っていたものではなく70年代から作られ始めたものなのです。

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それは何故かというと、ジョン・レノンがビートルズ後期にこの色のカジノを弾いているからに他なりません。なんと、ジョンは1966年春に購入したサンバーストのカジノの塗装を剥がして使っていたのですね。そう、ビートルズの写真を見るとジョンは2種類のカジノを使っているように思いますが、サンバーストとナチュラルは同じギターなのです。

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ビートルズは楽器の改造をとても積極的に行なっていて、特に後期はギターの塗装を剥がすと鳴りが良くなるということに気付き、カジノの塗装が剥がされることになったのです。

その剥がされたフィニッシュカラーが現在公式にカジノのカラーに取り入れられているということなんですね。そう、おそらくジョンが塗装を剥がさなかったらこの色はカタログに載っていなかったのかもしれません。以上カジノ豆知識でした。

posted by sonho70 at 14:01| Comment(0) | ギター