
自分の葬式に流して欲しい曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」(こうして書いておけば誰か覚えていてくれるだろう)の歌詞に出てくる由緒あるホールだ。
ビートルズ自身も1963年の4月と9月に出演している。

2002年11月に行われたジョージ・ハリスン追悼コンサート「コンサート・フォー・ジョージ」もここで行われた。


周りにはロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートなど国立の芸術系大学が建ち並ぶ。



iPhoneから「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」を流しながら荘厳な建物群を眺めていると涙が出てきた。
46年前「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」を聴いて衝撃を受け自分の音楽人生が始まった。
それまでも音楽は聴いていたけど、ビートルズ程に心を揺さぶる音楽には出会えていなかった。
そこから始まって20代の半ばくらいまではイギリスの音楽ばかり聴いていた。
ビートルズと同時期のハードロックからプログレ、グラム、パンク、ニューウェイヴ(ポストパンクという言葉は80年代には無かった気がする)、etc…。
ただ、それ以降、色んな音楽を楽しむようになりイギリス一辺倒ではなくなっていった。
だから、最初に行った外国はアメリカだったし、ジャマイカ、ブラジル、フランスにも足を運んだ。なぜかイギリスを避けるように。
(フランスへのトランジットでヒースローには降りたことがあったが空港からは出ていない)
なぜもっと早くイギリスに来なかったのだろう。最初に来るべき外国はイギリスだったのだ。
46年間様々な音楽を聴いてきたが、自分の音楽の基礎になっているのはビートルズで、それを生んだイギリスが自分に合わないはずがないじゃないか。
ともあれ生きているうちに一度でもイギリスに来れて良かった。
イギリス観光の最後はロイヤル・アルバート・ホールから歩いて8分ほどのヴィクトリア&アルバート博物館。


入り口で何のチェックも無く無料で自由に出入りできるが、展示物は大英博物館と同レベルの質と量。
午後にはヒースロー空港に向かわないといけないのでざっくりと見て歩くが、館内が迷路のようで容易には全貌がつかめない。

とにかく量に圧倒される。

1600年代の楽器。

近代から現代のモノも。


アビーロード・スタジオによる絵画と音の融合。


教会関係の展示かな?

中庭も広い。
ヴィクトリア&アルバート博物館を観終わり、サウスケンジントン駅から地下鉄でパディントンに戻り荷物をピックアップ。
駅前にあるパブに入ってイギリス最後の食事。



ステーキとIPAを頼む。イギリスで何杯IPAを飲んだことだろう。どれも美味しかった。

食事を終えてパディントン駅からヒースロー・エクスプレスに乗って空港まで。
初日ヒースローからロンドン中心部へは地下鉄に乗ったので1時間くらいかかったが、帰りは15分ほどの快適なヒースロー・エクスプレスを利用。
なぜかと言うとブリットレイル・イングランドパスを1日分残しておいたから。
パスはヒースロー・エクスプレスも利用できるので最後は楽させてもらった。
以上で今回のイギリス旅行は終了。
今回行けなかった所もたくさんあったので、死ぬまでにもう一回くらいイギリスに行ってみたいと思うほど良い旅行だった。
その前にもっと英語を勉強しなければ…。
完