2024年05月06日

イギリス旅行記 13『North Marine Driveとは』

自分の音楽的ルーツである英国の音楽が生まれた地を巡るのが今回の旅の目的。

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次は自分が渋谷でやっているバー、ノースマリンドライブの名前をいただいた地、ブリドリントンにあるNorth Marine Driveに向かう。

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『North Marine Drive』は1983年にベン・ワットがリリースしたアルバムのタイトルであり、同名曲もこのアルバムに収録されている。

自分は1964年生まれなので、このアルバムをリアルタイムで聴いていた頃は青春真っ只中。

青春といっても非リア充の極みで、同時期にデビューしたザ・スミスの失業の歌などに共感して涙していた。

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「Heaven Knows I'm Miserable Now」そんな歌に。

『North Marine Drive』もそんな自分のムードにぴったりなアルバムだった。

モリッシーほど直接的に悲しみや怒りを歌った曲は無いが、そのダウナーな雰囲気にのめり込んだ。

ザ・スミスのジョニー・マーのギターも革新的だったが、ベン・ワットのアコースティック・ギターの弾き方もそれまで聴いたことの無い弾き方で多大な影響を受けた。

スティングやポール・ウェラーも一時期、間違いなくベン・ワットに影響を受けたギターの弾き方をしていた。

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ただ、ベン・ワットはその後トレイシー・ソーンとエヴリシング・バット・ザ・ガールというユニットを結成し、『North Marine Drive』みたいなヒリヒリした雰囲気のアルバムを出すことはなくなった。

自分的にもその後イギリス以外の音楽を聴くようになって、気がつけば『North Marine Drive』がターン・テーブルに乗ることもほとんど無くなった。

自分が2008年にオープンしたバー「バルキーニョ」のコンセプトを変えたくなって色々名前を考えていた時、ビートルズでもなくザ・スミスでもなく『North Marine Drive』に自然と決まった。

『North Marine Drive』がリリースされた少し後に設立された同名のアパレルのブランドもその時には終了していたし良いかと。(そのブランドの服も少なからず買って着ていた)

ビートルズは大好きだけどリアル・タイムではないし、ザ・スミスだと濃いスミス・ファンばかり来てしまいそうで、どちらもバルキーニョ同様自由に選曲できなくなる気もするし。

というわけで、オール・ジャンルでDJもするベン・ワットのNorth Marine Driveが一番しっくりきた。

(ベン・ワットがサブスクで配信するプレイリスト、Ben Watt's SpinCycleは秀逸)
https://benwatt.com/play/article/spincycle-playlist

ただ、その時点までNorth Marine Driveがイギリスに存在する通りの名前だとは知らなかった。

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ベン・ワットとトレイシー・ソーンが通ったハル大学から車で50分ほどの北部に存在する海岸通り。

どうやってそれに気づいたかはもう忘れたけど、Google ストリートビューでその後通りを見まくった。

そこが今回の旅の次の目的地。
posted by sonho70 at 13:37| Comment(0) | イギリス旅行記
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