
昨年からアニメにはまり日々アニメを観まくる毎日が続いていますが、また素晴らしい作品に出会えました。
その作品は細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』。
昨年『君の名は。』を観たあと一気に新海誠監督の作品を全部観たので、もう1人のポスト宮崎駿と言われる細田守監督作品も観ていこうと思い『時をかける少女』観たのですが、実はその時はそれほど良さがわからなかったのです。
『時をかける少女』のキャラクターデザインはエヴァンゲリオンで有名な貞本義行さんですが、エヴァとはちょっと感触が違う単純化された線のキャラクターと、緻密に描き込まれた背景の差に違和感がありました。
ということで細田守監督作品の鑑賞は一旦ストップしてその他の重要作品をこの一年観てきました。
そして最近、一段落ついたので細田守監督の観てないものをまた観ていこうと思いまず『サマーウォーズ』を観ました。
『サマーウォーズ』は『時をかける少女』と違って元ネタの無いオリジナル作品で素直に鑑賞できました。CGを多用した背景も素晴らしく、キャラクターデザインは同じ貞本義行さんですが、前ほど違和感なく観ることができました。自分がアニメに慣れてきたのかもしれませんね。
そしてその次の作品『おおかみこどもの雨と雪』を先週観たのですが、これには大いに感動し昨日もう一度観てしまったほどなのです。
もう5年も前の作品ですし地上波でも放映されたことがあるみたいなので多くの方が観られたと思うのですが、やはりまだ観ていない方には先入観なく観ていただきたいのでここで内容について多くは語れませんが、僕はこの作品で初めて細田守監督がポスト宮崎駿と言われていることに納得できました。
しかも多分ジブリでは絶対にやらないような表現も入っていますし、ネットでの評判を読むとそこに激しく異議を唱えている人がいたりして評価が分かれているようですが、僕はそんなに気にならなかったし、子供達にも観せられる、いやぜひ観て欲しい作品だと思いました。
ファンタジーなのですがストーリー的にはシリアスで考えさせられることが多く、現実世界の問題に置き換えると自分にも関係がある部分を想像してしまったりするのですが、なんと言ってもキャラクターがかわいくて、そこで一気に和んでしまうところが良かったです。
大自然を描いた背景も素晴らしく、この作品も貞本義行さんのキャラクターデザインですが、ここにきて初めて貞本さんのキャラで本当に良かったと思いました。
昨年『君の名は。』がヒットしている時、アニメに詳しい方が「細田守じゃなくて新海誠がヒットしてるって意外」ということをおっしゃってて、今になってその意味がわかったような気がします。
『君の名は。』は大好きな作品ですが、新海誠監督の他の作品を観ると確かに細田守監督の方が宮崎駿のラインに近かったのだと理解できました。
ということで今後もこの2人の監督の作品に楽しませてもらえそうなので、当分僕のアニメブームは続きます(笑)
あ、早く細田守監督の『バケモノの子』を観なくちゃ!
【追記】
上記記事を書いたあと『バケモノの子』を観ました。『おおかみこどもの雨と雪』ほどシリアスな要素は無かったけど、こちらも丁寧に作られた良い作品で声の配役も面白く楽しめましたよ。