
2週間ほど前にNetflixで
湯浅政明監督によるアニメ『デビルマン』を観終わった時、最初に思った感想は「これってエヴァンゲリオン?」でした。
実際調べてみると庵野秀明監督は明らかに漫画版デビルマンを下敷きにエヴァンゲリオンを作ったらしく、似ていて当然というかデビルマンが原典だったのですね。(以下のリンクでも永井豪さんが語られています)
漫画家・永井豪インタビュー「あ、これ、パクられたなあ、と思うことは山ほどありますよ(笑)」僕たちが子供の頃に観ていたテレビアニメのデビルマンは漫画と全く違うストーリーだったのです。
ということで俄然漫画版のデビルマンを読みたくなり、先日入手して先ほど読み終えました。
読み終わった感想としては、細かい部分のアレンジはあるものの湯浅監督のデビルマンは原作にほぼ忠実に作られていたことを認識しました。
今回アニメ化されたデビルマンは永井豪氏の画業50周年を記念した作品で、かつて幾度も映像化されながら成されなかった漫画版の結末までを初めて描いた作品だったのですね。
アニメを観てそのストーリーを知っていたのですけど、改めて漫画で読んでもとてつもないインパクトのある作品でした。
これを1973年に描いていたとは。
実際上記のエヴァンゲリオンもそうですし、魔法少女まどかマギカなんかも過去の人類の歴史を誰かが操っていたという表現で影響を受けていると思いました。他にも結構デビルマンから影響を受けた作品はあるのではないでしょうか。
僕が買ったのは文庫版のデビルマンだったのですが、各巻の最後に解説が載っていて2巻の川又千秋さんの文章がとても印象的でした。
『永井豪の神話世界』というタイトルのその文章はグノーシス主義とデビルマンの相似について書かれていて、グノーシス主義というものを知らなかった僕は勉強になりました。
グノーシスという言葉の響きはどこかで聞いたことがあるなと思ったのですけど、エリック・サティの作った『グノシェンヌ』はグノーシスから作られた造語と言われているそうです。
前からこの曲やジムノペディを聴くとなぜか古代の舞踏風景が頭に浮かんでいたので、何か自分的に納得がいったのでした。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、子供の頃にテレビで観たデビルマンしか知らない方にはぜひ、新しいアニメを観るか漫画版のデビルマンを読むことを強くオススメします。その壮絶なストーリーにきっと驚くと思いますよ。
posted by sonho70 at 02:22|
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